自己破産した後にクレジットカードが作れるまで

自己破産後 クレジットカード

自己破産した後でもクレジットカードはつくれます。自己破産した直後にクレカが作れるほど甘くはありませんが、一生カードがつくれなくなるほど世の中は厳しくもありません。

しかし「自己破産後に何年もたってるのにカード審査に落とされてしまう」といった方は、現在の自分の状況を確認してみるべきでしょう。また、クレジットカードの取得に必要な条件を満たしているかもチェックしたいですね。

このサイトでは、あなたがクレカを作るのに役立つ情報をまとめるとともに、ブラックリストから脱出できているかの確認方法もお教えしています。きちんとした方法さえ知っていれば再びクレカ生活に戻ることはできますから、決して諦める必要はありません。

目次

自己破産後いつまでブラックなのか

自己破産クレジットカード02

自己破産した後にブラックな期間は10年です。

金融関係でいわゆるブラックリストと呼ばれているものの正体は信用情報というもので、過去に金融事故(延滞・遅延・債務整理など)の記録が第三者機関によって管理・維持されています。

信用情報機関は「CIC・JICC・全銀協」の3つがあり、中でも全銀協(全国銀行個人信用情報センター)によって自己破産の事故記録は官報情報として10年保持されることが決められているので、ブラックリストから抜け出すことが出来ないのです。

信用情報機関による異動情報(ブラック情報)の登録期間

参考までに自己破産以外に個人再生や任意整理によるブラック情報が登録され続ける期間を表にしてみました。

CIC(株式会社シー・アイ・シー)

延滞
延滞解消日から5年間

代位弁済・自己破産・債務整理
取引終了から5年間

JICC(日本信用情報機構)

延滞
延滞解消日から1年間

債務整理・自己破産・強制解約
発生日から5年間

全銀協(全国銀行個人信用情報センター)

延滞、代位弁済、債務整理など
契約終了日から5年間

自己破産
決定日から10年間

上記を見ると信用情報期間のうちKSC(全銀協)だけが自己破産のネガティブ情報を10年間残していて、他のCICやJICCは5年間で記載が消えているのがわかりますね。

個人信用機関は相互に事故情報(異動情報)を共有しているためブラックな期間は上記の通り10年となります。

ただし、全てのカード会社がKSCの情報を参照していません。むしろKSCの登録情報までをカバーしているクレカ会社はごく少数となっています。

自己破産後にクレジットカードが作れるまで何年かかる?

クレジットカードの審査に利用される個人信用情報ですが、KSC以外のCICやJICCの情報のみを審査に利用しているカード会社ならば、KSCに事故情報が残っていても審査を通過する可能性は高いです。

そのため、全てのクレジットカード会社ではないですが、ブラックであっても自己破産後に6年経てばクレカを取得できるチャンスは巡ってくると言えるでしょう。

自己破産の情報がJICCやCICから5年で消えるのになぜ6年?とお思いかもしれませんが、下で説明する「クレジットカードの審査に落ちない条件とは」を読み進めてみてください。

クレジットカードの審査に落ちない条件とは

クレジットカードの審査に落ちないための条件をあげていこうと思います。もちろん、クレジットカードの審査はカードの発行条件や申込者の属性(年収や職業)などをクレカ会社が総合的に判断するものですから、必ず審査に受かる方法というのは存在しません。

とはいえ、カード申し込みに対して事前に準備しておくことで自己破産後でもクレジットカードの審査に落ちなくすることはできますから、申し込み前にあなたの現状を確認しておくことは大事なことなのです。

CICとJICCの信用情報にネガティブなデータが残っていないこと

個人信用情報を扱う信用情報機関はCIC、JICC、KSC(全銀協)の3機関ありますが、ほとんどのクレジットカード審査においてはCICとJICCの情報を参考にして本審査が行われます。

そのため自己破産の記録がKSCに残っていてもクレジットカードが発行されたという報告も数多くありますから、CICとJICCの自己破産記録が消えていれば、クレジットカード取得は夢ではありません。

自己破産をしたクレジットカード会社ではないこと

自己破産前に持っていて停止されたカード会社には、社内ブラック情報としてあなたの記録が残されていると思ってください。カード審査会社の社内情報にはデータ破棄期限がないので、自己破産した会社にクレカを申し込んでもまず間違いなく瞬殺されます。

安定した収入があること

信用情報に問題なくても安定した収入がなければクレカ発行は難しいでしょう。
アルバイトや主婦でもつくれる審査基準がゆるいカードであっても年収や職業のチェックはありますから、無職で無収入の人でも作れるカードはまずないと思ってください。

良質なクレジットヒストリーがあること

信用情報はネガティブな情報であっても5年で消えます。自己破産後にクレカの審査に落ちやすいのはクレジットヒストリー(返済履歴)にまったく情報がなくホワイト(返済履歴無し)と呼ばれる状況だから。

金融関係の会社は基本的に性悪説で人を判断するので、まったく過去情報のない人との契約を避ける傾向にありますから、クレヒス(クレジットヒストリー)のないホワイトな人はクレカ審査に不利です。

少額であっても毎月きちんと返済しているクレヒスがあれば、カード会社からきちんと返済してくれる人だと判断されやすくなります。

上の方で自己破産後に6年と言ったのは、JICCやCICから事故情報(自己破産した記録)が消える期間(5年間)+クレヒス修行の期間(半年から1年間)のことを考えた期間になります。

カード審査にクレヒスなんて関係ないといった意見も掲示板や知恵袋などでは言われていますが、さまざまな例を見ていると「きちんと返済している記録はあったほうがいい」というのは確かでしょう。

世の中には現金主義者で今までカードを使ったことがないといった人がいて、クレヒスのないスーパーホワイト(過去に金融事故をおこしたことがない人)でもカードの与信をされたケースもありますが、そのような人は年齢も高い人が多く持ち家があったり勤務年数が長いなど金融機関からの信用の高い属性を持っている事が多いようです。

また、アメリカンエキスプレスや三菱東京UFJ銀行はKSCの情報も審査に利用していますので、自己破産後10年未満であれば申し込みは避けてください。

クレヒス修行でクレジットカード発行に一歩前進

自己破産した方はクレヒスが真っ白で、金融会社からみたら何も書かれていない履歴書を出されて人柄の判断をさせられるようなもの。

ですが、信頼度がマイナスではなくまったくゼロからならプラスを積み重ねることは簡単です。このような良質なクレヒスを残すことをクレヒス修行をすると言います。

クレヒス修行の具体的な方法としては携帯電話やスマートフォンを24回の分割購入する方法が有名ですが、通販番組などで割賦払いをすることでもクレヒス修行は可能です。

テレビショッピングなら大手物販会社との取引になり信用情報にきちんと記載されるのでクレヒス修行に最適な方法ですね。クレカ発行には半年間ぐらいのクレヒスがあれば大丈夫と聞きますし、あまり高くない商品を12回払い程度で購入してもいいかもしれません。

ただし注意しなければいけないのが支払い情報は24ヶ月分の記載が残るので、最低でも6ヶ月間はきちんと支払いをすること。いきなり滞納や支払い遅延をしてしまうとクレヒス修行に失敗し、クレカ発行に一歩前進するどころか大幅後退してしまうことになる兼ねません

自己破産後にクレカ申し込みの7つの注意点

自己破産後のクレカ申し込みの際には以下の7つの注意点に気をつけてください。

CICとJICCに異動情報がないか確認する

クレジットカード申し込み前にCICとJICCに信用情報を開示して、まだ異動情報(ネガティブな情報)が残っていないか確認しておくことをおすすめします。

以前持っていたカード会社に申し込みは避ける

上でも説明しましたが、自己破産前に持っていたカード会社に申し込むのは瞬殺の可能性が非常に高いので辞めておきましょう。

良質のクレヒスを最低半年はつみかさねる

カード申し込みの前にカード会社からの信用を得やすくなるよう対処しておくべきです。

ランクの高いカードに申し込まない

自己破産後に転職がうまくいった、株やFXなどで成功したりして安定した高額収入が手にしているケースもありますが、収入があるからとゴールドカードやプラチナカードなどのランクの高いカードを申し込むのは避けましょう。

1枚目のカードさえ手に入れて、使用履歴をつむことで収入に応じたランクのカードは後からでも手に入れることが出来ます。あせらずまずは最初の1枚を手に入れることを優先してくださいね。

キャッシング希望額をゼロにしておく

いざというときにと考えてキャッシング希望額を高めに設定したい気持ちは分かりますが、キャッシング枠を希望すると審査通過の条件が厳しくなります。

キャッシング枠を0にしておくことでクレジットカード審査も通りやすくなりますし、発行までの時間も短くなります。

短期間で何枚も申し込まない

確実にクレジットカードが欲しいからと一度に何社もカードの申し込みをするのは逆効果。貸金業者から申し込みブラックと呼ばれ審査に落ちやすくなりますよ。

信用情報にはクレカの申し込み情報が残り、消えるまでに半年間かかります。複数枚のクレジットカードを手に入れるには最低でも先に申し込んだカードが手元に届いてから次を申請すべきです。

クレカ審査に落ちたら半年は期間をあける

もしクレカ審査に落ちてしまったら、半年間はカードの申し込みを避けるべきです。カードの申し込みをした後に成約情報がないと他者のクレジットカード審査にもマイナス影響を与えてしまいます。

自己破産後の最初の1枚はなによりも安全第一でいきましょう。

あなたが金融会社からの信用を勝ち取ってしまえば2枚目以降のクレジットカードはさらに選択肢が増えますから、どっしり構えてことを進めるべきです。

まとめ

自己破産後にクレジットカードを作るまでには、学生から社会人になって最初のカードを崇徳するのに比べてさまざまなことを気にしなければいけません。

それというのも、自己破産をして貸金業者からの信頼をゼロ以下にしたペナルティの1つとして考えましょう。人や企業から一旦失ってしまった信頼を取り戻すには、それだけの手間が必要となってきます。クレジットカードをもてなくて苦労した生活に二度と戻りたくはないですよね。

クレカを上手に使用して信頼を積み重ねていけば、住宅ローンや自動車ローンなどの高額融資をうけることもできるようになるので、マイホーム入手も夢ではありません。
これからのためにもクレジットカードの使いすぎや支払い遅れなどの失敗をしないように気をつけて!

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